Bさん:50代 男性の方
ご相談内容
10年以上前に妻と離婚し、財産分与で引き渡した家のローンを払い続けてきた相談者。
しかし、元妻が住んでいる家のローンの支払いと自分の生活費とを両立させることが難しくなってきたことから、何か良い方法はないかと当事務所にご相談にいらっしゃいました。
解決内容
月々の収入と支出を冷静に見比べてみたところ、慢性的な赤字状態が続いており、残念ながら元奥様が住んでいる家のローンを払い続けながら、相談者の生活再建を図ることは不可能でした。このことを相談者にご説明したところ、相談者も納得し、弁護士から元妻に事情を説明した上で、自己破産の手続きを進めることにしました。ご依頼から約半年後、免責許可決定が出され、相談者は元妻が住んでいる家のローンの支払いも含めたすべての借金から解放されました。
分かれた妻に対する責任感から、家のローンを負担し続けるご相談者は少なくありません。しかし、そのためにカード会社から金融機関から借り入れを繰り返し、その結果共倒れとなってしまっては元も子もありません。家を手放さなければならなくなる元奥さんとしては、なかなか納得できることではなく、攻撃的な態度に出て来ることもめずらしくはありません。もっとも、自己破産をするという選択は、多重債務に陥ってしまった方にとって最後の命綱であり、元奥さんとしてもこれを妨げることはできません。法律上の制度について丁寧に説明し、理解を求めていくことが重要です。
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