Q-13みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行といった銀行系カードローンの場合でも、任意整理は可能ですか？銀行系カードローンの場合、どのような注意点がありますか？

A-13銀行系カードローンも任意整理は可能です。

一般に、銀行系カードローンの場合、クレジットカード会社のローンと比べて金利が低くなっています。それでも任意整理は十分可能ですし、任意整理を行うメリットも決して小さくありません。具体的には、①長期分割によって月々の返済額が小さくなる、②将来利息がカットされることにより、支払総額も小さくなるといったメリットです。

他方、銀行系カードローンで任意整理を行う場合には注意しなければならない点もあります。

それは、任意整理をする銀行の預金口座に残高が残っていると、預貯金残高とローン残高を相殺されてしまうというリスクです。

例えば、みずほ銀行のカードローン（ローン残高50万円と仮定します。）を任意整理しようと思ったときに、みずほ銀行恵比寿支店に30万円の預金残高があると、みずほ銀行は、ローンの全額の返済を受けられないおそれがある、と判断して、恵比寿支店のあなたの口座を凍結し、口座からの引き落としができない状態にして、その後ローン残高と預金残高を対等額で相殺してしまうのです。その結果、恵比寿支店のあなたの預金残高は0円となり、ローン残高は20万円となります。

このようなことを避けるため、銀行系カードローンに対して任意整理をする場合には、銀行に債務整理の受任通知を発送する前に、支店の口座残高をゼロの状態にしておく必要があります。また、給料や年金等の振込口座が、任意整理を行う銀行になっている場合には、事前に振込口座を別の銀行に変更しておく必要があります。

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